2016年02月27日
ブルグミュラー「25の練習曲」の魅力について!
ピアノ経験者に「ブルグミュラーと言えば何を連想しますか?」という質問をすると、「25の練習曲」とか曲集の中の曲名を答える方が多いと思います
以前も書きましたが、日本のピアノ教育でこの教本を扱うピアノ教室は本当に多いです
その理由と共に25の練習曲の魅力をお伝えしたいと思います

人気の秘密その1 曲に題名がついている
ブルグミュラーは音楽の時代だとロマン派に当てはまり、当時の特徴である「標題音楽」を取り入れ、一つ一つの曲にタイトルをつけています
練習曲なので一曲一曲に習得すべきテーマがあるのですが、標題があることで曲のイメージやストーリーを想いながら表現力も磨くことができます

たとえば、「子供の集会」 「無邪気」 「お別れ」 「おしゃべり」 「貴婦人の乗馬」などの標題がついています
これらは曲のイメージが簡単につきますよね
「アラベスク」 「スティリアの女」 「タランテラ」あたりは、意味をちょっと調べないとピンと来ないかもしれません
またこのタイトルは出版社によって微妙に違ってきます

「子供の集会」=「小さな集会」
「おしゃべり」=「おしゃべり娘」
「スティリアの女」=「スティリエンヌ」
「貴婦人の乗馬」=「乗馬」
などです
人気の秘密その2 曲の長さがちょうど良い
25の練習曲はどれも1ページ、もしくは2ページの曲です
この長さだと他の宿題があっても負担が少ない状態で譜読みできますし、ちょっとした時間や気分転換に弾くのにもちょうど良いですね
また、調号も少ないので(25曲中19曲は調号なしか♯、♭共に1つ)これも人気の理由として言えると思います
一曲ごとの魅力を取り上げるとまだまだたくさんの人気の秘密があると思います

それぞれの秘密を探るのもピアノを楽しんで弾くためのエッセンスです

☆おまけ☆
実はブルグミュラー25の練習曲は続きがあります
・18の練習曲
・12の練習曲
この2つの練習曲は難易度が上がりますが素敵な曲でいっぱいですよ

pianolessonfame at 22:45│Comments(0)│Music